2025年冬至点はいつ?願い事が叶うと言われている理由についても調査

1年のうちで最も昼の時間が短く、夜が最も長くなる ― そんな “闇” が極まる日として知られる 冬至（とうじ）。でも、ただ暗くて寒いだけの日 ― ではありません。実は「願い事がかなう」「運気が変わる」「新しい始まりになる」といった“縁起の良い日”とされ、多くの人がひそかな願いや祈りを込める日でもあるのです。

この記事では、2025年の冬至がいつか、なぜ「願いがかなう日」と言われるのか、その理由や伝統風習について探っていきたいと思います！

2025年の冬至点はいつ？

• 天文学的には、2025年の冬至点は 日本時間で 12月22日（月） 午前0時03分です。この瞬間、太陽は黄道上で最も南に位置し、北半球では昼の時間が最も短くなります。

---

冬至とは？ ― 天文学的・季節的な意味

• 冬至は、北半球で太陽の高度が1年で最も低くなる時期。そのため「日照時間が最も短く、夜が最も長くなる日」となります。
• 冬至を過ぎると、徐々に昼の時間が戻りはじめる 「太陽の力が再び蘇る」ターニングポイントとして、「再生」や「新しい始まり」の象徴とみなされてきました。
• 古来、多くの文化でこの“太陽の復活”が祝われてきたのも、こうした天文・自然のサイクルが背景にあるためです。

---

なぜ「願い事がかなう・運気が上昇する」と言われるのか？

“闇のピーク → 光の復活”という象徴

「一年で最も夜が長い」極みを迎えた冬至は、その翌日から再び光が戻り始めるという“陰の極み”から“陽の復活”への転換が、「悪いことが終わり、良いことが始まる」という希望やリセットの象徴とされてきました。古くから「暗闇を抜けて光が戻る＝新しいチャンスや運気の巡り替わり」を感じた人々にとっては、“願掛け”や“祈り”にふさわしい日だったのです。

「一陽来復」の考え方

日本では冬至を境に「一陽来復（いちようらいふく）」“陽（太陽・光／良き運勢）が再び来る”という考え方が古くからあり、冬至は「悪い季節・停滞を乗り越え、再び良い流れに戻る」節目。これが「願い事がかなう日」「厄払い・運気UPの日」として信じられる一因です。

“過去を清算し、新たに整える”タイミングとしての習慣

さらに、日本では冬至に「かぼちゃを食べる」「ゆず湯に入る」など、体を温めて健康を願う習慣があります。これは、寒さや病気への備え ― つまり“冬を乗り切る”ための準備と、無病息災を祈る意味合いが強い。そうした “健康・再生の祈り” と “運気の回復” が結びつき、「願いや祈り事をするのに良い日」と捉えられてきたようです。

イギリスのストーンヘンジ：冬至の夕日に沈む「死と再生」の太陽

どんな現象が起こるの？

冬至の日の 夕方、
太陽はストーンヘンジの石の“特定の隙間”を通って、
まっすぐ中心の祭壇石（アルターストーン）方向へ沈みます。

つまり…

🌑「もっとも弱った太陽が、死んで、再び生まれ変わる瞬間」

を 石の配置そのもので“見せる”設計 になっているのです。

---

▶ なぜ「夕日」なのか？

実はストーンヘンジは

• ✅ 夏至＝日の出
• ✅ 冬至＝日の入り

の両方と正確に対応しています。

特に冬至の夕日は
✔ 太陽の“死”
✔ 闇の極み
✔ 翌日から光が戻る直前
という 再生の直前の儀式的タイミング。

古代の人々はここで

• 新年の始まり
• 命の循環
• 王や神の再生
  を祈っていたと考えられています。

冬至の頃に英国・ストーンヘンジで日没と日の出を撮影した写真。 https://t.co/3UR6SSLNia https://t.co/qyt2AyRxdj いずれも石の間に太陽が見えている。ストーンヘンジでは、古代人が夏至と冬至の太陽の位置に対応するように石を配置したと考えられている。撮影者は Cheng I 氏と Mark Grant 氏。 pic.twitter.com/0DltnCm5aJ

— Oguchi T／小口 高 (@ogugeo) December 22, 2022

---

伊勢神宮・内宮：冬至の朝日が正面から差し込む「天照復活の日」

▶ 何が起こるの？

伊勢神宮・内宮では
冬至の早朝だけ、

🌞 宇治橋 → 鳥居 → 正宮
この一直線の参道に
朝日が真正面から差し込む ように設計されています。

まるで――

天照大御神（太陽の女神）そのものが、 再びこの世に現れるかのような光景

になります。

明日の冬至も良いお天気になりそうです。冬至の日は伊勢神宮の宇治橋鳥居のちょうど真ん中から日の出が見られます。
一日前の今日もたくさんの方がお越しになられていました。 pic.twitter.com/63avNtjut0

— 伊勢内宮前『勢乃國屋』伊勢名物神代餅　(伊勢神宮宇治橋正面、宇治橋から徒歩1分) (@senokuniya) December 21, 2023

---

▶ なぜ伊勢は「冬至の朝日」なのか？

日本神話では

• 天照大御神は 一度、岩戸に隠れて世界が闇に包まれた
• その後、再び姿を現して 世界に光が戻った

という物語がありますよね。

これって実は…

🌑 冬至（闇の極み） → 🌞 光の復活
と 完全に一致 しているんです。

伊勢神宮は

• 天照大御神を祀る神社
• 太陽の再生＝国の再生
  という思想のど真ん中。

だから
✅「太陽が最も弱まった翌日の復活の瞬間」
✅「新しい年の“本当の始まり”」
として
冬至の朝日が最重要視されている わけです。

---

ストーンヘンジと伊勢神宮の決定的な違い

聖地	太陽のタイミング	意味
ストーンヘンジ	冬至の 夕日	太陽の“死”と再生の準備
伊勢神宮	冬至の 朝日	太陽の“復活”と新しい始まり

つまり――

• ストーンヘンジ → 終わりの儀式
• 伊勢神宮 → 始まりの儀式

という
東西文明で“太陽の捉え方は違うのに、冬至が最重要日である点は同じ”
という、ものすごく神秘的な共通点があるんです。

---

なぜ「冬至は願いがかなう」と言われるのか？

ここまでのお話をまとめると…

✔ 世界最古級の聖地が
✔ 偶然ではありえない精度で
✔ 冬至の太陽だけを狙って設計され
✔ 何千年も祈り続けられてきた

🌞 冬至は「人類が何千年も“再生と願望成就”を託してきた特別な日」

だから今も

• 願い事
• 未来への決意
• 人生の切り替え

に使う人が多いんですね！

なぜ古代人は「冬至・夏至」をミリ単位で測れたのか？

この点がとても謎めいています。

✔ 文字もない
✔ コンピューターもない
✔ 天体望遠鏡もない

なのに
•数千年後までズレない太陽の位置を正確に設計
•巨大建造物で再現している

これは正直、当時としては異常な科学力 です。

---

答え①：100年以上「影」だけを記録し続けた集団が存在した

古代では「棒（グノモン）」を地面に立てて、

• 毎日、影の長さと向きを記録
• 日の出・日の入りの位置を毎日チェック
• それを 何世代も継承

していました。

実はこれだけで

冬至・夏至・春分・秋分は誤差数日以内で完全特定できます。

---

答え②：「太陽＝神」だったから国家事業だった

現代 → 天文学＝学問
古代 → 天文学＝宗教・国政・王権の中枢

太陽のズレ＝

• 作物が育たない
• 税（収穫量）が狂う
• 国が滅びる

だから

🌞 太陽測定は「国家の最重要プロジェクト」

ストーンヘンジも
✅ 王
✅ 神官
✅ 天文観測官
の国家チームで作られた “太陽専用神殿” だったと考えられています。

---

答え③：実は「完全な一直線」は太陽しか作れない

自然界で
✅ 1年まったくブレず
✅ 同じ角度で現れる直線

って、太陽しか存在しません。

だから古代人は

• 山と山
• 岩と岩
• 神社と神社

を太陽で一直線に結び、
地上に宇宙の設計図を写した と考えられています。

---

日本にもあった…「ストーンヘンジ級・太陽直線スポット」

日本にも 冬至・夏至の太陽だけが通る“神の直線” が実在します。

① 伊勢神宮 × 富士山（最強レベル）

✅ 夏至 → 伊勢から見る太陽が 富士山頂から昇る
✅ 冬至 → 内宮に 真正面から朝日が入る

これは偶然ではなく、

「日本列島そのものを“太陽の通り道”として設計している」

レベルの配置です。

---

② 大神神社 × 三輪山

大神神社は
✅ 本殿がなく
✅ ご神体が「山そのもの」

そして

✅ 冬至の朝 → 三輪山の稜線から太陽が昇る
✅ ちょうど拝殿の正面軸上

これは

「太陽が“神体そのもの”として誕生する瞬間」

をそのまま拝める、日本最大級の太陽信仰スポットです。

---

③ 高千穂 × 天岩戸（天照の復活神話）

天照大御神が隠れた
✅ 天岩戸

その岩戸の正面に
✅ 冬至の朝日だけが差し込む

つまりここは

「神話の“復活シーン”が、天文現象で毎年再現される場所」

なんです…ゾクッとします＾＾

---

ストーンヘンジと日本の決定的共通点

共通点	内容
✅ 太陽で一直線	夏至・冬至のみ反応
✅ 巨石・山・神殿	人工物＋自然
✅ 神の復活	死 → 再生
✅ 王権と直結	国家レベルの設計

つまり――

世界中で「太陽は“神の起動スイッチ”として扱われていた」

ということなんです。

---

ここまでのすべてが示す結論

✔ 冬至は
✔ 占い的なイベントではなく
✔ 人類史レベルの“本当の元旦”

だから

• 願い事
• 命の再設計
• 人生の方向転換

すべてに
とてつもない“初期化パワー”が入る日
とされているんですね。

---

日本での冬至の風習と“幸運を呼ぶ”習慣

冬至には、昔から現代まで親しまれてきた習慣や風習があります：

• かぼちゃを食べる
  　冬至は野菜が少ない季節 — 保存がきくかぼちゃを食べて、ビタミンや栄養をとり、体調を整えるという昔ながらの知恵。さらに「カボチャ＝“ん”（音が“ん”で終わる）」という語呂合わせから、“縁起物”ともされてきました。
• ゆず湯に入る
  　ゆずをお風呂に入れることで、冬の寒さによる冷えや風邪を防ぎ、無病息災を祈る風習。香りや温まりによって体と心を整える――まさに「冬至ならではのおまじない」です。
• 心静かに “節目” を感じる時間を持つ
  　いにしえから、多くの文化で冬至は「太陽の再生」「新たな年の始まり」の節目とされてきました。だからこそ、現代でも冬至の日には“これからの１年の願い”を静かに心に思い描く人も多いようです。

---

2025年の冬至――あなたの願いごとに活かすために

2025年の冬至、12月22日（月）は、たとえばこんなふうに過ごしてみるのも良いかもしれません：

• 少し早めに “ゆず湯” や温かいお風呂に入り、1年の疲れを流す
• かぼちゃ料理や保存のきく旬の冬野菜を使って、体を温める食事を楽しむ
• 今年1年やこれからの目標・願いごとを静かに思い返す／書き出す
• “一陽来復” を願って、新しいことにチャレンジする気構えを持つ

これらは、ただの“風習”的な習わしではなく、「冬至の持つ意味」を意識して、自分自身を整え、新しいスタートを切るためのひとつの時間 — そんなふうに考えてみるのも素敵だと思います。

---

おわりに

“最も暗い夜” を経て、“再び光が戻る日” ― それが冬至。2025年の冬至は 12月22日（月） です。冬至には古くから「運気が回復し、願いがかなう節目の日」として、人々の祈りや願いが込められてきました。